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高齢社会をむかえている日本は同時に成人病疾患による死亡が増加し近年その数は増加の一途を辿っています。
がん治療で最も重要なことは「早期発見、早期治療」です。
日ごろから生活習慣を改善するとともに定期検査を受けましょう。
近年、大腸がんが急増しています。数年後には男性の死因第一位の肺がんに並ぶとも言われ、女性にいたっては平成15年に死因第1位になっています。今後も男女ともに増加すると予測されています。
大腸がんは欧米に多い病気でしたが日本人も肉類など高脂肪、高蛋白、低繊維の食生活の変化に伴い増加していると考えられています。
大腸がんは他のがんに比べて治癒率が高いと考えられていますが、これはあくまでも早期発見が大前提です。がんが大腸の粘膜層にとどまっていて筋層に浸潤していない段階ならば、内視鏡による処置で治療が期待出来ます。ですが早期の大腸がんは症状があらわれにくく、自覚症状がでた場合にはかなり進行していることもあります。早期のうちに発見するためには自覚症状がなくても定期的に検診をうけることが大切です。
がんやポリープなどの病変があると、大腸内に出血することがあります。その血液を検出する検査が便潜血検査(検便)です。近年の便潜血検査は食事の影響を受けず人の血液だけに反応する免疫学的方法で行われ、わずかな血液でも検出が可能です。また安全、簡単、安価な検診方法として非常に優れ、最も信頼性の高いRCT(無作為化比較対照試験)で効果がきちんと証明されています。
この検査で陽性となった方は精密検査が必要です。
(陰性であってもがんが小さければ潜血がないこともあります。またあっても便にごく一部にしか付着しなかった場合や、たまたま検便の日に出血しなかった場合もあるので、年に一度は定期的に便潜血検査を受けましょう。)
便潜血検査で陽性反応が出て精密検査が必要と言われても、必ずしも大腸がんとは限りません。多くは痔や大腸ポリープ、潰瘍性大腸炎などで大腸がんは5%くらいです。その5%のがんを早期のうちに発見するためにも自覚症状がなくても定期的な健診を受け、精密検査が必要な場合は、積極的に大腸内視鏡検査を受けることが大切です。
また大腸ポリープはガン化する可能性があるので過去にポリープがあると言われた方は年に一度は大腸内視鏡検査をおすすめします。ポリープは内視鏡で切除することが出来ます。大腸がんは40歳から増え高齢になるとともに増加します。