さいとう内科医院

相模原市南区の内科,消化器内科,肝臓内科 さいとう内科医院

〒252-0318 神奈川県相模原市南区上鶴間本町4-48-3
相模大野メディカルヴィレッジB棟1F
TEL 042-705-3629

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大腸内視鏡について

検査前日のお食事

大腸検査するためには大腸を空にする必要があります。
大腸はおよそ2メートルあるとても長い消化管です。
この大腸にたまっている便を下剤を服用しキレイにするためにも、当院では検査前日は検査食(朝昼夕3食1セット)を推奨しております。ダルムスペースもしくはクリアスルー、どちらかお好みの検査食をお選びください。
検査前日は19時ころまで夕食を済ませましょう。


ご事情があり検査食を選択できない場合は前日に消化の良いものを選んで食べるようにしましょう。
検査前日の夕食は抜く必要はありませんが、なるべく素うどんやおかずなしのおかゆなどにすると良いでしょう。種のある果物やゴマ類、繊維の多い葉野菜は洗い流されず粘膜に残ってしまうので控えてください。油っこい食事はさけましょう。
検査前日のお食事

 

 

前処置について

大腸検査はなんと言っても前処置が大切です。腸の中に便が残っていると終点の盲腸まで到達が困難になったり腸粘膜を正確に観察できないなど検査の支障となりますので手順通りに前処置を進めましょう。
当院は就寝前に下剤、当日朝から洗腸剤を服用していただきダブル効果で超粘膜をくまなく検査いたします。


◆前処置の進め方◆

1.就寝前に下剤(ラキソベロン1本全量)を服用します。
これは便の塊が、いわば蓋をした状態のままで洗腸剤を服用すると、お腹が張ったり吐き気を起こしたりしますので、ある程度排便させ、スムーズに腸を洗い流すために服用します。
そのまま飲んでも構いませんが、若干苦味を感じますので少しのお水に全量を混ぜて服用してください。
人によっては服用後にお腹が痛くなったり、夜中に便意を感じることがあります。

※普段から頑固な便秘にお悩みの方は効果が十分得られないことがありますので、常用の便秘薬や排便習慣などもご相談ください。


2.前日の夜は早めに休みましょう。


3.当日は朝から禁食です。
下剤ラキソベロンを服用後一度、排便してから洗腸剤モビプレップの服用を開始します。
モビプレップは二通りの飲み方があります。当院はより洗腸効果の高い2杯1杯法を採用しています。
( モビプレップ2杯&水1杯=1セットで飲用する方法です。)

モビプレップの溶かし方、服用方法はこちらから⇒⇒⇒モビプレップについて ※製品外部サイト

 
この洗腸剤は、粘膜で吸収されることなく腸内の便とともに排泄されます。2リットルと量が多いですが、厳しい食事制限や苦しい浣腸などの処置をせずに服用するだけで大腸がキレイに洗い流され検査が可能になります。
短時間で服用すると十分な洗腸効果が得られませんので、2時間ほど時間をかけて飲んでいただきます。特に初回と二回目は必ずゆっくり飲んでください。
多くは2,3セット飲んだ辺りで便意があらわれますので、その後は服用しながら何回でも排便してください。服用の合間にお腹をひねる動作やストレッチ、家事やお部屋の中を歩いたりして、適度に体を動かし排便を促すようにしましょう。
透明な水のようになっても、体を動かすことでカスのような残渣物が排出されます。

また、トイレに行く回数が多いのでウォシュレットを上手に使用したり、こすらずに押さえるよう拭き、保護しながら排便するようにしましょう。

固形物→残渣物→黄色水様便~透明な水のようなものになったら検査が可能です。透明になってもできる限り服用してください。飲み切ることで隅々まで綺麗になり検査がスムーズになります。
※半分の1リットルは最低限でも服用してください。


洗腸剤を服用しても便が出ない、お腹が張って来る、吐き気、嘔吐、めまいや腹痛などの症状がある場合は無理に服用を進めずお電話でお知らせください。便秘症や腹部の手術既往のある方は排便状況によっては早めにご来院いただき浣腸などの処置をすることもございます。


当日の常用薬については時間をずらしモビプレップ服用30分後、もしくは検査後に服用するなど内服薬の内容でご指導いたします。
血圧や糖尿病、心臓病のお薬など服薬中の方は医師にお伝えください。

特に血液抗凝固剤は医師の指示のもと、数日の休薬が必要な場合がありますので必ず申し出てください。

 

 

検査の流れ

予約時間に来院いただき、臀部側に切れ目のある紙パンツに着替えます。
上衣に丈の長い検査着をご用意していますのでご安心ください。
また当院の大腸検査は午前午後の診療時間の間に一名様完全予約制で行っています。
他の患者様はいらっしゃいませんのでリラックスして検査をお受けできます。

検査前に点滴を挿入しファイバー挿入時の痛みを和らげるための麻酔をし、基本的に左側を下にした横向きで検査を行います。
まず、直腸診(肛門周囲の状態の触診)から始めファイバースコープを挿入していきます。
ファイバーは柔らかい管ですので検査中は意識的に力を抜いてお腹に力が入らないように心がけましょう。
終点の盲腸まで挿入し抜きながら観察し、必要があれば処置を施します。


検査後は回復室に移動します。
検査で空気が入りガスがたまった感じがあるときは我慢せずに出しましょう。
 

お休みいただいたあとに着替えて画像を見ながらご説明させていただきます。
検査中に細胞やポリープを採取した場合は後日検査結果を聞きにいらしてください。

検査後の飲食や生活について説明をお受けになり終了です。

 

 

よくあるご質問 Q&A

自宅から移動中にトイレに行きたくなったらと思うと心配です。

飲んだ洗腸剤は一時間ほどで排出されますので服用時間を早めたりすることで調節出来ます。
ですが遠方から来院される場合や、ご来院の際、公共機関を利用されるなど、移動時のご心配がある方は当院で服用することも出来ます。
どうぞ遠慮なくご相談ください。

大腸検査は苦しくないですか?

個人差はありますが挿入時に痛みを伴う場合があります。
当院は痛みを抑えるために鎮痛作用のあるお薬と眠くなる麻酔を使用し、苦痛の少ない検査をおこなっています。
多くの方はうとうとしている間に検査が終了します。

検査時間はどの位ですか?

終点の盲腸まで到達するまでに約10分程度かかります。
盲腸まで挿入後、抜きながら粘膜を観察し、終了するまで5分程度です。ですが細胞診やポリープ切除などの処置をおこなう場合はもう少し時間がかかります。

検査の後はすぐに帰れますか?

麻酔を使用しますので検査後終了後は目が覚めるまで個室でお休みいただいています。
ご家族のお迎えがある場合は状態によっては早めにお帰りいただけますが、ご帰宅後はご自宅でゆっくりお休みください。
ポリープ切除を行った場合は1~2時間はお休みいただいています。
また検査後に麻酔が覚めるお薬を使用しますが再度眠くなる場合がありますので検査当日はお車をご自身で運転してのご来院はお控えください。

ポリープを切除した場合は安静が必要ですか?

ご帰宅後はゆっくりお休みください。
出血や腹痛がなければ次の日から普段通りの日常生活をお過ごしください。
ポリープ切除跡は潰瘍形成され徐々に癒えてきますので腹圧のかかる激しいスポーツや旅行などは一週間ほど避けてください。飲酒やお食事についてはポリープの大きさや切除創によりご指導させていただきます。

費用はどの位かかりますか?

特に病変がなく処置をせず観察終了した場合は7,000円程度ですが、細胞検査をした場合は9,000円~15,000円ほどかかります。
ポリープ切除術は21,000円~33,000円程度費用がかかります。
ポリープの大きさや数によっても費用がちがいます。
※全て3割負担の方の場合を記載しています。
 その他ご不明な点、ご質問はお電話にてお問い合わせください。